今日は卒業式。子どもたちの門出をお祝いするかのように、昨日までの強風はおさまり、校庭の空気は冷たいものの、春の陽気を感じる暖かな日差しがふりそそいでいました。
卒業生全員が出席。校長先生から全員に、一人一人卒業証書を手渡しました。手渡す際に、校長先生から「おめでとう」という言葉をかけると、そっと「ありがとうございます」と返答してくる子どもたち。一瞬の出来事ですが、心と心の通い合いが感じられました。校長式辞では、2つのことを話しました。1つ目が「どうして先生になったのか」、2つ目が「そうして勉強しなきゃいけないのか」です。1つ目の答えは「誰かのために頑張ることができる仕事だから」、2つ目の答えは、「いつも学ぼうとしている人は、豊かな知識や積み重ねた経験を生かして、信頼関係を簡単につくることができるから」です。この先、頭を鍛え、体を鍛え、心を鍛えて、多くの知識を身に付けると同時に、自分はどんな人間なのか、将来どう生きていくのかを考える三年間にしてほしいと願っています。
PTA会長さんからは「小学校生活を思い返してみると、そういう思い出の1つ1つの中に、自分以外の誰かがいませんか?私たちは自分以外の誰かのおかげで『自分らしく』いられます。どうか、心の幅を広くして、しなやかな考えをもって、自分の心も、自分以外の人の心も、想像して、よくない出来事の中でも発想を転換してください。『ありがとう』と感じる気持ちを、自分の中にたくさん見つけられたなら、皆さんは、強くて、優しくて、ほぼ無敵です。」「『ありがとう』には力があります。『ありがとう』という思いが人と人、心と心をつないで、明るい笑顔が生まれます。」というお話でした。卒業生が、自分らしい『あなた色』を輝かせる人になってくれればと願っています。
ご卒業、おめでとうございます。
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